ステップ13「選ぶ基準6」

2010年01月08日

さて、次は「必要な情報を保つ」つまり、「忘れないようにする」ということについて考えましょう。
小学生の場合、おなじ分量・時間・労力であっても、どうしても個人差が出てしまい、成績から能力を疑ってしまいそうになります。
しかし、お子さんの能力を疑う前に、勉強した内容がきちんと記憶保存されているかを確かめてみる必要があります。

たとえば、将棋や自転車の乗り方・箸の持ち方などのパターン化することで得られる記憶を「方法記憶」といい、忘れにくい記憶となって頭に残ります。
また、必死に考えたり悩んだりして得られる記憶を「経験記憶」といい、単純に反復して覚えた記憶を「知識記憶(丸暗記)」といいます。
「経験記憶」は「知識記憶」に比べて、忘れにくくなっています。
ただ、「知識記憶」でも、意味や概念的に関連事項をまとめ、ほかの知識に組み込むと、「経験記憶」として頭に残ります。

このような3つの記憶方法を、学習に上手く役立てることができます。
まず、対象が無意味な素材の場合は、「知識記憶」として単語帳やマーカーなどで丸暗記します。
分類表にまとめたり、語呂合わせで、イメージ化したり意味づけをしたりすれば、「経験記憶」として、より上手く記憶できるでしょう。
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Posted たっぴー at 2010年01月08日 03:48選考基準

ステップ12「選び基準5」

2010年01月08日

次は、「必要な情報をつかむ」ということです。
授業などで教わったら、それを自分のモノにする段階、つまり「必要な情報をつかむ段階」へ進みます。
中心的な作業としては「問題の練習」と「意味の理解」です。
「意味の理解」というのは、前のノートを確認したり、何かを調べたり、問題練習の中から、自分なりに理解・納得することです。
「問題の練習」というのは、ただの動作や、丸暗記の手段になってしまってはいけません。
問題の練習をすることで、まず理解を深め、そして、さらに繰り返しやることの意味が出てきます。
これらをおおまかにいうと、問題の解説→練習→意味を理解→反復→完全に理解、となります。

しかし、問題練習の段階で、思わぬアクシデントが発生することがあります。
「わかったつもり(誤解)」と「やる気のダウン」です。
「わかったつもり」というのは、学習に対する考え方が原因のことが多いようです。
小学生の場合、低学年のころから、正解すればほめられ、間違えると反復させられます。
問題練習を重ねた結果、いちおう意味が理解できれば問題はありません。
しかし、正解がほしいために、途中なんかどうでもいい、または、暗記してしまえばいい、と考えてしまうことがあります。
ほんとうはそういうつもりがなくても、結果としてそうなってしまう、点数や偏差値で一喜一憂してしまう人が多いのです。
ですから、あせって正解を出すよりも、わからないことは「わからない」と言わせるほうが、次のステップに意味が出てきます。
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Posted たっぴー at 2010年01月08日 03:46選考基準

ステップ11「選び基準4」

2010年01月08日

次は、「必要な事柄を確かめる」ということです。
受験の教材は、テーマの説明・練習問題・問題の解説という3つの項目からなっています。
テキストやノートを開いて、「さぁ、勉強!!」となるわけですが、ここでそのときのテーマや課題に向き合っているとはいえません。
たとえば、私たちは、テレビや新聞を見るときに、そのときの興味や感情で自然に情報を選んでいます。
同様に授業を受けるとき、子どもたちはその時の興味や欲求、感情に従って、自分の好きなところに意識が向いてしまいます。
これを野放しにしておくと、その子は授業に参加していないのと同じになってしまいます。
家庭学習でも、テキストやノートは開いているけど、やるべきことをやっていないというときは、前進しているとはいえません。
そんなときにお子さんを叱るのは、よい方法とはいえません。
大切なのは、「必要な事柄を確かめる」ということで、それはつまり、「テーマや課題を知る」ということなのです。
教える方と教わる方がそこで噛み合っていないと、何だかわからずに終わってしまい、達成感や感動を得ることはできません。
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Posted たっぴー at 2010年01月08日 03:44選考基準